高めよ、評価を 評価に疑問を抱いたことはないか

評価の変遷と職場の関係

終身雇用が一般的といわれていた頃は、職場の平均年齢もバランスがとれていた。その頃の評価基準は仕事に対する熱意や姿勢、努力などが大半を占め、例え結果がついてこなくても比較的評価される傾向があったのだ。しかし、現代の評価基準は変化している。過程から結果主義になってしまい、努力の姿勢よりもどれだけ成果を出したのかが重要視されているのが現状だ。
これはベンチャー企業やIT企業が増え、社内の平均年齢が若くなっていることが影響している。さらに、社員一人一人の成果を企業への貢献と捉えるのが標準化したことも理由だろう。これにより、働き方にも大きな影響が出てきた。ベンチャー企業やIT企業の多くがこれまでの概念を覆すような働き方を実現しており、服装や勤務スタイルが自由になっている。カジュアルな服装で働ける企業や、自分の専用デスクがなくどこでも仕事が可能なスタイルを採用している企業があるのだ。これらはまさに成果主義の表れで、型にはまるよりも自由な発想で考え、より質の高いアイデアを出す社員が求められる。
もともと、クリエイティブ系企業に多かった働き方が広まったのだろう。これにより、評価してもらうためには結果を重要視しなければならなくなった。人によって向いている人と向いていない人に分かれるが、実力がちゃんと認められるという点ではメリットだろう。長年在籍しているだけの、仕事ができない社員が高給を貰ってしまう問題が解決できる。